大事なプリントやお気に入りの紙が、うっかり折れてしまったり、しわくちゃになってしまった経験はありませんか?
「アイロンを使えば直せそうだけど、出すのが面倒」「熱で紙を傷めたくない」――そんなときにぜひ試してほしいのが、霧吹きを使った紙のしわ取り方法です。
この方法は、アイロンを使わずに、紙に軽く水分を与えてから重しをかけるだけという、とてもシンプルなやり方。
特別な道具も必要なく、手軽にできるうえ、紙を傷めにくいというメリットがあります。
この記事では、霧吹きを使ったしわの伸ばし方を写真やイラストがなくてもわかるよう丁寧にご紹介し、さらに他の「アイロンを使わないしわ取り方法」もあわせてご紹介します。
紙のしわにお悩みの方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
用意するもの
- 霧吹き:紙に均一に水分を与えるために使います。特に細かいミストが出るタイプを選ぶと、紙が濡れすぎるのを防ぎつつ、しっかりと全体に水分を行き渡らせることができるのでおすすめです。
- 平らな台:作業中に紙をまっすぐ置いておくための場所です。例えば机やテーブルなど、なるべく凹凸のないフラットな面を選びましょう。ゆがみがあると、しわがうまく伸びない原因になります。
- 重しになる本や板:湿らせた紙の上に置いて、しわを伸ばすために使用します。紙全体に均等に圧力がかかるよう、ある程度の重さと広さのあるものが理想です。大きめの辞書や雑誌、平らな木の板などが便利です。
- ティッシュやタオル:霧吹きで湿らせた後の紙表面に残った余分な水分を軽く押さえて吸い取るために使います。紙が濡れすぎると破れやすくなるため、この工程が仕上がりを左右するポイントになります。
霧吹きを使ったしわ取りの手順
1.しわのある紙を平らな場所に置く
まずは作業を始める前に、紙を完全に広げて、凹凸のない安定した平らな面に置きましょう。
やテーブルの上が理想的ですが、作業スペースが確保できない場合は、厚手の板の上などでも代用可能です。
紙がすでに折れ曲がっている場合は、可能な範囲で手で広げておくと、この後の工程がスムーズになります。
2.霧吹きで軽く全体を湿らせる(濡らしすぎ注意)
紙の表面全体に向けて、霧吹きで細かい水の粒を均等にかけていきます。
このとき、水滴が紙の上で大きな玉にならないよう、距離を保って軽くスプレーするのがコツです。
紙の種類によっては水を吸いやすいものもあるため、一度にかけすぎず、少しずつ様子を見ながら湿らせるようにしましょう。
3.ティッシュで表面を軽く押さえて水分を整える
霧吹き後、紙の表面に水が浮いているようなら、ティッシュペーパーまたは柔らかいタオルで、軽く押さえるようにして余分な水分を吸い取ります。
決して強くこすらず、ポンポンと優しく押さえるのがポイントです。
水分量を適度に整えることで、紙がふやけたり破れたりするのを防ぎ、きれいに仕上がります。
4.上から本や板などを重ねて数時間〜一晩放置
紙が適度に湿った状態になったら、その上から重しとして、辞書のような厚手の本や平らな板をのせて圧をかけます。
しわをしっかり伸ばすためには、できるだけ紙全体をカバーできるサイズのものが望ましいです。
放置時間は最低でも2〜3時間、可能であれば一晩そのままにしておくと、よりきれいに仕上がります。
完全に乾いたら取り出して完了
時間が経ち、紙がしっかり乾いたことを確認したら、重しを外して紙を取り出します。
湿った状態で動かすと再びしわがつく可能性があるため、紙が完全に乾燥してから動かすようにしましょう。
しわがかなり改善され、アイロンを使わずに自然な仕上がりが期待できます。
注意点とコツ
水をかけすぎると紙が波打ったり破れたりすることがある
紙は水分を吸収しやすい素材でできているため、霧吹きで過剰に水をかけてしまうと繊維がふやけて形を保てなくなり、結果として表面が波打ってしまったり、最悪の場合には紙が破れてしまうこともあります。
紙の厚さや種類によって水の適量は異なりますが、「軽く湿らせる」程度が理想です。
最初は少量から始め、必要に応じて水分を追加する方法が安全です。
印刷された紙や色付きの紙は、色落ち・にじみに注意
プリンターで印刷された文書や、カラフルなインクを使ったチラシなどは、水に触れることでインクがにじんだり、色が滲み出て紙全体に広がってしまう可能性があります。
特にインクジェットプリンターで印刷された紙は水に弱い傾向があるため、試す前に端の方で少量の水を使ってテストするのがおすすめです。
大切な文書には注意を払いましょう。
重しはできるだけ均一に置くとムラなく伸びやすい
紙の一部分にだけ重さがかかると、その箇所にだけ圧力が集中し、かえってしわが不均一に残ってしまうことがあります。
重しは紙の全体をカバーするような広めの本や板を使用し、可能であれば均等な厚みのあるものを複数組み合わせて使うと、圧がバランスよくかかってムラのない仕上がりになります。
薄い紙ほど圧のかかり方が仕上がりに影響するため、注意が必要です。
厚手の紙は乾燥時間を長めにとると良い
画用紙やクラフト紙など、比較的厚みのある紙の場合は、繊維に含まれる水分が乾燥するまでに時間がかかります。
十分に乾かないうちに重しを外すと、再びしわが戻ってしまうこともあるため、可能であれば一晩〜24時間ほど時間をかけてしっかりと乾燥させるのが理想です。
また、乾燥中に空気の流れがある場所に置くと、より短時間で仕上げられる場合もあります。
その他のアイロンを使わない方法
湿らせたタオル+重しでしわを伸ばす
霧吹きの代わりに、少し湿らせたタオルを紙の上にそっとかぶせてから、その上に重しを乗せるという方法も有効です。
タオルから紙にゆっくりと水分が移るため、急激に濡らすことなく、紙を傷めずにしわを伸ばすことができます。
この方法は、霧吹きの加減に自信がない場合や、より安定した湿度コントロールをしたい場合におすすめです。
ただし、タオルが濡れすぎていると逆に紙を傷めてしまうので、きつく絞って水が垂れない程度に湿らせるのがコツです。
湿度の高い場所にしばらく置くことで自然に伸ばす
特別な道具を使わなくても、紙を湿度の高い場所に置いておくだけでも、しわがある程度改善する場合があります。
例えば、お風呂の後の浴室や、加湿器の近くなど、空気中の湿気が多い環境にしばらく置くことで、紙が自然に柔らかくなり、しわがやわらいでいきます。
この方法は時間がかかるものの、最も紙に優しく、失敗のリスクが少ないというメリットがあります。
重要な書類などには最初にこの方法を試してみるのも良いでしょう。
他の紙と重ねて長時間平らにしておく(薄いしわ向け)
比較的軽度なしわであれば、しわのある紙をきれいな紙や本の間に挟み、平らな場所で長時間放置するだけでもしわが自然に取れてくる場合があります。
特に新聞紙やコピー用紙など薄い紙には効果的で、数日間そのままにしておくと、目立つしわが徐々に目立たなくなります。
この方法は水分も重しも使わず、安全で手間がかからないため、気軽に取り組める対処法としておすすめです。
まとめ
今回は、アイロンを使わずに紙のしわをきれいに伸ばす方法として、「霧吹き+重し」を使った簡単なテクニックをご紹介しました。
紙は水分と圧力のバランスによって、熱がなくても自然にしわが取れる性質を持っています。
特に霧吹きを使う方法は、手軽に取り入れられるうえ、紙を傷めにくく初心者にも安心して試せるのが魅力です。
また、湿らせたタオルを使う方法や、湿度を利用した方法など、状況に応じて選べる選択肢もいくつかご紹介しました。
どの方法にも共通して言えるのは、「紙に水をかけすぎないこと」「均一に圧をかけること」「しっかり乾燥させること」がきれいな仕上がりへのコツだという点です。
大切な紙やお気に入りの書類がしわになってしまっても、慌てずに、ぜひ今回ご紹介した方法の中から、自分に合ったやり方で丁寧に直してみてくださいね。